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『ドラゴンボールZ 神と神』(ドラゴンボールゼット かみとかみ、''Dragon Ball Z:Battle of Gods'')は、2013年公開の『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作品第18弾(『ドラゴンボールZ』としては第14弾)。 キャッチコピーは「最強、始動。」「最強、激突。」「フリーザ、セル、魔人ブウ。すべてを超越する存在がいた。」「今、闘いの歴史が変わる――。」。 前作『ドラゴンボール 最強への道』より17年ぶり、『ドラゴンボールZ』としては『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』以来18年ぶりの劇場作品であり、併映無しの単独上映としては初の劇場作品となる。 物語は、原作の「魔人ブウ編」終結~エピローグとなる10年後までの間の時期(原作の第517話と第518話、『ドラゴンボールZ』の第288話と第289話、『ドラゴンボール改』の第157話と第158話の間)に位置し、孫悟空が魔人ブウを倒してから約4年後にあたるエイジ778のある日〔「DRAGON BALL年代記」『鳥山明 The world of DRAGON BALL パンフレット』東映、6-9頁。〕に起こったエピソードが描かれる〔「映画『ドラゴンボールZ 神と神』敵役声優に山寺宏一、森田成一が出演 」オリコンスタイル、2012年12月3日。〕〔「MOVIE & TV SPECIAL NEW MOVIE 神と神」『ドラゴンボール超全集3』集英社、2013年2月10日、30頁にて、「言わば正史である」と述べられている。〕。 == 企画・製作 == 原作者の鳥山明が初めてアニメシリーズに脚本の段階から深く関わった劇場公開作品。鳥山がコミックの原作と違わぬほど書き込んだ台詞入りプロットの中から90%以上のストーリーと台詞が採用されている〔「企画の力 森下孝三東映アニメーション取締役副会長 ドラゴンボール"復活"の全貌」『日経エンタテインメント!』2013年5月号No.194、日経BP社、2013年4月4日、22-23頁。〕。 破壊神ビルスら映画オリジナルキャラクターのほか、メインキャラクターたちの服装も鳥山が新たにデザイン。本作のキーワードである「破壊神」と「超(スーパー)サイヤ人ゴッド」は脚本家の渡辺雄介からの発案で、それを聞いた鳥山も「これ以上ない。という所まで強くなってしまった悟空たちのピンチを表現するにはとても良いアイデア〔「原作・ストーリー・キャラクターデザイン 鳥山明」ドラゴンボールZ神と神パンフレット、東映、2013年3月30日、2頁。〕」とそのまま残しつつも、暗いシリアスな物語と世界観だったため「東日本大震災以降、悲惨な話じゃなくて、友情や仲間、コメディを盛り込んだ明るいポジティブな内容にしたい」と修正を要請。当初は見本を示すだけのつもりが手が止まらず、初期プロットのクリリンと18号の結婚式をブルマの誕生パーティーに変更したり〔「脚本担当 渡辺雄介インタビュー」『DVD&ブルーレイVISION』2013年04月号、日之出出版、80-81頁。〕と、結果的にキャラクター設定や台詞、脚本に大幅に鳥山の手が入り、「もしも連載に続きがあったら…〔〔「注目映画紹介:「ドラゴンボールZ神と神」17年ぶり劇場版は原作者・鳥山明が参加した完全新作 」毎日新聞、2013年3月31日。〕」を想定したオリジナルストーリーがつくられた。このことについて鳥山は公開後「脚本家の方には、大変失礼なことをしてしまった」と反省の弁を述べているが、脚本家の渡辺は「これが『ドラゴンボール』だなと。俺は何やってたんだろうと(笑)」と快く改訂を受けた。本作のサブタイトルは鳥山が決めたものであり〔「鳥山明スペシャルインタビュー」『DRAGON BALL フルカラー フリーザ編4』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、240 - 245頁。〕、由来は単純に神同士が対決するから〔「鳥山明スペシャルインタビュー」『DRAGON BALL Z 神と神 オフィシャルムービーガイド』、集英社、2013年3月21日、43 - 44頁。〕。魔人ブウ編の後の物語にしたことについては「悟空たちが一番強い時期であること〔と、原作最終話の後だと悟空はウーブを連れて、どこかに行ってしまい〔、ブルマやクリリンをかなり老けさせてしまったため〔「鳥山先生SPインタビュー」『Vジャンプ』2013年5月号、集英社、34-35頁。〕」と答えている。 監督の細田雅弘は「震災後、子どもたちにドラゴンボールで元気な笑顔を取り戻してほしいというのがあってスタートした形だった」と語っており〔「映画ドラゴンボール公開前に原作者、鳥山明が異例のコメント」FNNニュース、2013年3月27日。〕、劇場版アニメ制作へ本格的に初めて参加したことについて鳥山は、ハリウッドでの実写版が、ドラゴンボールとはとても言い難い出来だったことから、今回「原作者としての意地を見せたかった部分もある」と語っている〔「新作映画「原作者の意地」鳥山明さん独占インタビュー 」朝日新聞デジタル、2013年3月30日。〕。それに加え、「破壊神」や「超サイヤ人ゴッド」という世界観に関わることや、ベジータの(キャラクターの)崩壊ぶり、そして悟空が勝利できなかったことなどは、原作者でなければ触れにくいエピソードであったことも理由に挙げており、特にラストで悟空が勝てないというのは、「これまでのセオリーからいっても、ちょっと危険な賭けでしたが、そうすることで最強という噂の破壊神ビルスの威厳も保ち、悟空にとっても、まだまだ目標とすべき未来があることで『ドラゴンボール』は終わらない、というメッセージを含めています〔DVD & Blu-ray『ドラゴンボールZ 神と神』特別限定版 特製ブックレット「MESSAGE FROM AKIRA TORIYAMA」、東映、2-3頁。〕」「破壊神ビルスというキャラクターに敬意を表したものです。勝てないことで悟空やサイヤ人たちの更なる未来を予感させるような展開にしたかったのです〔「鳥山明先生 神級インタビュー」『ドラゴンボーZ 神と神 アニメコミックス』集英社、2013年10月4日、350-355頁 ISBN 978-4-08-870883-6。〕」と語っている。シナリオは膨大な量になり、ピンチになった悟空をみんなで助けにいくなど、脇役キャラクターたちの様々な活躍がもっと盛り込まれていたが、子供を飽きさせない上映時間に配慮してカットすることになった〔「映像の力 細田雅弘監督/ギャルマト・ボグダンプロデューサー ドラゴンボール"復活"の全貌」『日経エンタテインメント!』2013年5月号No.194、日経BP社、2013年4月4日、23-24頁。〕。アクションシーンはCGで表現されているが、あえてキャラクターは作画で描き直している。また鳥山明の「震災のことを踏まえて街中のパニックや破壊のシーンはやめてほしい」という意向に沿って、CGを使用しての見せ場が用意された〔「スタッフインタビュー 監督 細田雅弘」ドラゴンボールZ神と神 パンフレット、東映、2013年3月30日、31頁。〕。 2015年4月18日に、本作の物語の続編となる『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が公開された。 テレビアニメシリーズ『ドラゴンボール超』では、本作を原作とした「神と神編」として、テレビシリーズ複数話分にリメイク・再構成している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドラゴンボールZ 神と神」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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